会津藩、年少教育の規範「什の掟」を掲載しています

什の掟 [じゅうのおきて]

藩校日新館は五代藩主松平容頌が家老田中玄宰の意見を取り入れ1803年設立されました。
朱子学を基本に文武両道、藩士皆教育を目指し開校しましたが、 侍の子は全員日新館に入りますが其の入学に入る前の6歳から9歳まで「什(じゅう)」と呼ばれる町内のグループに入ります。 この什の幼年グループの最年長者から礼儀、尊敬、社会人としての基本を習います。
その中の幼児教育の一環として什の掟が唱和されました。
会津日新館は藩士師弟全員が十歳になると入学が義務付けられる全入制を取りました。
戊辰戦争に気を吐いた白虎隊の少年たちもすべて日新館の学生だったのです。 なお、日新館入学後には、什の掟のような「日新館童子訓」の恐ろしく長~い名言があります。
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(じゅう)(おきて)

一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
一、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
一、虚言をいふ事はなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです
この集団で7ケ条の素読がなされました。
年長者の言うことに背くな、虚言は言うな、卑怯な振る舞いはするな、弱いものはいじめるな等各条がすべて 「なりませぬ」で終り、「ならぬことはならぬものです」と念を押す朱子学的倫理の色濃い教えであり毎日の 「お話」として実践、体得させていました。
最後の、「ならぬことはならぬものです」の言葉には日本武士道の根源、会津魂が見てとれます。 現代でも通じる内容のものがありますよね。
戒める、この最後の言葉「ならぬことはならぬものです」世のお父さん、お母さんには自信を以って子供に使って欲しい文言です。
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